「ホームページを作ってほしい」と相談された
前回の記事で、「小さくてもいいから、まず仕事を作ってみる」ということを書きました。
実はその最初の一歩として、知人が営むお店のWEBサイトを作らせてもらったのが、今回の話です。
作ったのは、DJバーのWEBサイトです。
- 良い音で、良い音楽を楽しめる場所
- 音楽を楽しめる時間そのものが魅力の店
- もっと多くの人に、この店の魅力を知ってほしい
- 実際に足を運んでほしい
そんなお店です。今回は、この制作を通して感じたことを記録しておきます。
どんな店なのか
このお店は、「良い音で良い音楽を楽しむ」ことを大切にしているDJバーです。
- 店のコンセプト
- 音へのこだわり
- 音楽へのこだわり
- DJバーという場所そのものの魅力
- 実際に足を運んで体験してほしいこと
こうした要素を並べてみると、ただの店舗紹介では足りないことが分かりました。
今回の一番の目的は、店の情報そのものを知ってもらうことより、そこで過ごせる時間をイメージしてもらうことだったからです。
店主がWEBサイトを作りたいと思った理由
話を聞いていく中で確認できたのは、非常に簡潔に書くと以下の4点でした。
- まず、店の魅力を知ってほしい
- その上で、多くの人に来てもらいたい
- そして、音楽を楽しんでもらいたい
- さらに、この先も店を続けていくために、売上も伸ばしていきたい
ここで私は、店主の音楽への想いを伝えるだけでは足りないと気づきました。
好きな店をこれからも続けていくためには、売上につながる仕組みも必要だという、現実的な部分を見落としていたのです。
ただ、単純に「集客する」というだけでも足りません。店主の想いもきちんと伝えた上で、足を運んでもらえるきっかけになるものにしたいと思いました。
「ホームページを作ればいい」ではなかった
最初に考えたのは、「どう作るか」ではなく「どう伝えるか」でした。
まず、このお店が魅力的であることを、どうすれば分かりやすく、多くの人に知ってもらえるのか。そこから、次のような問いが出てきました。
- 誰に知ってもらいたいのか
- 何を知ってほしいのか
- 店に来たことがない人に、どう伝えるか
- 音の良さを、WEBでどう伝えるか
- 音楽へのこだわりを、どう伝えるか
正直、この時点では答えは出ていません。
ただ、「作る前に、考えることがこんなにあるのか」というのが最初の実感でした。
「音」はWEBサイトでどう伝えるか
一番難しいと感じたのは、「音楽の魅力」をどう伝えるかでした。
DJバーなのに、WEBサイトで伝えられるのは基本的に、文字・写真・動画といった情報です。
でも、このお店の一番の魅力は「実際にその場所で良い音を聴くこと」にあります。
つまり、WEBサイトだけでは伝えきれないものを、どうやって「行ってみたい」という気持ちにつなげるか。ここに、WEB制作の難しさがあるのだと思います。
「見た目が良いサイト」と「伝わるサイト」は違う
おしゃれなサイトを作れば、それでいいわけではない。
これは前回の記事からも続くテーマですが、今回さらに具体的に実感しました。
かっこいい写真、洗練されたフォント、きれいなデザイン。
それだけでは足りません。訪れた人が「ここって何のお店?」と迷ってしまっては困るからです。
最初に、「ここは良い音で音楽を楽しめるDJバーなんだ」と分かってもらう必要がある。見た目より先に、まず伝わることが大切だったのです。
ただ、この考えには少し訂正が必要でした。店主に相談したところ、完成が多少遅れてもいいので、見ていてワクワクするような、動きのあるサイトにしたいという希望をいただいたのです。
最初に頭にあったのは、「まず伝わることが優先で、装飾は後回しでいい」という考えでした。
でも、この店にとっては、その「ワクワクする感じ」も、伝えたい大切な魅力の一部なんだと知らされました。
見た目と伝わることは対立するものではなく、その店らしさによって配分が変わるものなのかもしれません。
トップページの最初に表示される部分には、そうした動きのある演出も少しずつ加えて形にしていきました。
将来のことまで考えてサイトを作る
今の店舗だけではなく、これからの展開も考える必要があると感じています。
将来的には、
- オリジナルブランド
- WEBショップ
- レコード販売
なども考えているそうです。
この時、「将来を見据えるなら、今のうちにショップページの土台くらいは作っておいたほうがいいのでは」という考えがに頭をよぎりましたが、実際に制作を続けていくうちに、今一番大切なのは「この店に行ってみたい」と思ってもらうことに注力することだと思い直しました。
そこで、今回は「店の魅力を伝えること」に絞り、WEBショップやレコード販売のページは、今回のサイト構成には含めていません。将来必要になったときに、あらためて考えるつもりです。
判断に迷ったときは、次のような順番で考えるようにしています。
- まず完成するか
- 実際に店舗のサイトとして使えるか
- 見た目と使いやすさが両立しているか
- スマホでもきちんと見えるか
- 将来、自分の制作実績として見せられるか
「今必要なもの」と「将来必要になるもの」を全部同時に考えようとすると、どうしても手が止まってしまいます。順番を決めておくことで、目の前の作業に集中できるようになりました。
実際にサイト構成を考えてみる
ここからは、実際の制作の話です。
構成を考える最初の段階での骨子案は、次のようなものでした。
TOP/ABOUT/INFO/EVENT/MUSIC/DJ/Instagram/NEWS/ACCESS/MAP/CONTACT
ただ、実際に手を動かしながら作っていくと、この通りには進みませんでした。
- 作っている途中で、「今月のおすすめイベント」を伝えるセクションが足りないと気づき、ABOUTとINFOの間に「THIS MONTH」というセクションを新しく作りました
- Instagramは単独のセクションにするか迷いましたが、最終的には「COME AND JOIN US」という一言と、フォローボタンという形で、まとめのセクション(CTA)の中に組み込むことにしました
- CONTACT(お問い合わせ)を独立したページにするかどうかも迷いました。悩んだ末、独立したページは作らず、INFOセクションやCTAのInstagram導線でお問い合わせに対応することにしました。ページを増やすより、すでにある導線を分かりやすくすることを選びました
結果として、今のサイトの並びは、最初に考えた案とは少し違う形になっています。
HOME → ABOUT → INFO → THIS MONTH → EVENT → MUSIC → ACCESS → MAP → DJs → NEWS → CTA
「決めた構成通りに作る」のではなく、「作りながら足りないものに気づいて直していく」。この繰り返しでした。
AIを使いながら考える
分からないことは、AIに相談しながら進めています。
- DJバーのWEBサイトには、どんな情報が必要だろう
- 初めて来る人が知りたい情報は何だろう
- この構成で、足りないものはないか
こんな問いを投げかけながら、自分の考えを整理する道具としてAIを使っています。
AIに「サイトを自動的に作ってもらう」のではなく、「自分の考えを整理するための相談相手」として使う――それが、今の自分にとってちょうどいい距離感なのだと思います。
実際に作り始めると、また問題が出てくる
サイトを作ることよりも、「何を作るか」を決めることのほうが難しい。これが、今の正直な実感です。
- セクションは、これで足りているのか
- 情報の順番は、これでいいのか
- 初めて来る人にも分かるか
- 店の魅力は、ちゃんと伝わっているか
- 将来の物販にも対応できる形になっているか
- デザインと情報量のバランスは取れているか
- 思っていたより、時間がかかっている
最後の一つは、少し正直な告白です。会社員としての本業がある中で、決めた通りのペースで進められないこともあります。
「WEB制作=画面を操作する作業」ではなく、「何をどう伝えるかを考え続ける作業」なんだと、少しずつ分かってきました。
今の自分が感じていること
WEB制作を始めて、「仕事」の意味が、自分の中で少し変わってきました。
最初は、「WEBサイトを作れるようになれば、副業になるかもしれない」と少し甘く考えていました。
でも今は、「相手が何を必要としているのかを考え、それを形にすることが仕事なのだ」と感じ始めています。早く終わらせることも大切ですが、依頼主が納得できる形にすることが、一番大切なんだと今は思っています。
まとめ
サイトは、ひとまず形になりました。とはいえ、副業として収入を得られているわけではありません。
ここからが、実績として見てもらえるかどうかの本番だと思っています。
それでも、WEBサイトを一つ完成させることで少しずつ分かってきたことがあります。
WEBサイトは、ただ作ればいいわけではない。誰に、何を伝え、どんな行動をしてもらいたいのか。
そこまで考えて、初めて「何を作るべきなのか」が見えてくる。
51歳から始めた私のWEB制作は、まだ始まったばかりです。
この経験を次にどうつなげていくか、これからもLIFE SHIFT NOTEに記録していきたいと思います。

コメント